【語学】外国語はマスターしなくていい
スウェーデンとフィンランドの旅行用会話帳を自分でミックスさせて作成してみた。
左:スウェーデン語
右:フィンランド語
以下は外国語学習を始めたときに必ず出てくる超初歩的なあいさつ表現である。
「こんにちは」とか「ありがとう」とかそういうレベル。
日本人は,上記のような簡単な挨拶レベルで満足してしまってもいいと思う。
日本人なんだからスウェーデン語やフィンランド語の発音が通じなくたっていいじゃない?最悪ノートとかに書いて相手に見せれば通じるかもしれないし。
別にスウェーデン人やフィンランド人と対応に会話できなくたっていいじゃない?って思っています。
俺は日本人なんだから外国語ができなくて当たり前ー!!って開き直った方が人生が楽になる
母語でもない言語である外国語をマスターするだけ無駄ですよ!!っていう話。
言語を仕事として使っている人はまぁ無駄ではない部分もあるが・・・
言語関連の仕事をするくらいなら普通のサラリーマンになった方がましだと思う。
言語関連の仕事と言えば,通訳とか翻訳とか言語研究科だろう。
その仕事は華やかに見えるかもしれないが,現実はそうではないことを私は知っている。
・給料が安い
・英語以外の言語は仕事が少ない
・休日も外国語を学び続けなければならない状態
言語にかかわらず,専門的な技術を生かした職を選んで食っていくのは厳しいという事実。
たとえばイラストレーターの例がある。
要するに,イラストレーター「だけ」で食っていきたい!!って思う人の内,実際に食っていける人は1%にも満たないだろう。プロ野球と同じく,厳しい世界。
だから,ほとんどのイラストレーターは安い給料に苦しんで,副業もやっているだろう。
・・・あれ?副業やる位なら,普通のサラリーマンになって,休日とか有給を使ってイラストを描いたほうが楽じゃない?副業もないしー
それは言語関連の仕事でも同じ。
外国語学習を純粋に楽しみたければ,給料の良い普通のサラリーマンになって,休日とかの自由時間で外国語学べばいいだけ。
普通のサラリーマンのほうが,仕事を巧妙にさぼりつつテキトーにやっても,給料は多くもらえる。
おまけに,常に外国語を学ばなければならないという圧迫がなくて楽ですよー
だから,外国語っていうのは,仕事でつかえる,給料上がる,役に立つ,役に立たないにかかわらず、外国語をマスターするだけ無駄だと思う。
そもそも外国語を「マスターした」って,どういう状態のことを言うんだろう?
私は日本人。母語は日本語。でも,私はすべての日本語が分かるわけではない。
例えば昭和時代の文学的な文章は私には難しくて読めない。だから学生時代の国語のテストの点数がいつも酷かった。
だから,私自身も日本語は「マスターしている」とは思っていない。
おそらく日本人の皆も「俺は日本語マスターしているんだぜwww」って思っている人はいないだろう。
いや、たぶん「日本語をマスターしているっていう考えすらなかったわ・・・・」って思う人がほとんどだろう。
で,言語を日本語ではなく,外国語に向けて考えてみる。
本屋に行くと,「○○語を△週間でマスター」ってタイプの本がたくさん売られている。
私は「そのフレーズもう見飽きました」ってなるんだけど・・・
冷静に考えると
そもそも日本に住んでいる人が外国語をマスターする必要があるのだろうか・・・・?
なんか事情があって外国に引っ越してそこで永住することになったら,外国語をマスターする意味はある。というか引っ越しした先で使われている言語をマスターしないと最悪仕事がなくなって死ぬ。
だから特別な事情で外国に定住してしまった人はやむなく外国語を学ぶことになると思う。
しかし,そういうケースはごくまれで,大抵の日本人は国籍が日本のままで 一生を終えると思う。
しかし,日本人の中には例えば「俺はカナダの国籍を取ってカナダ人になりたい!!」って思った人がいるとする。
日本国籍を捨て、カナダ国籍になるメリットは?【jpcanada掲示板】
しかし,「カナダ人になってどうするの?」ってなる。
日本国は世界の中でも見て,経済的に豊か。戦争もないし、毎日ごはんが安心して食べれる。屋根もある。生死なんて考えなくてもいい国。おまけに治安も良い。
日本よりも生活が安心してできる国ってあるのだろうか?
例えばアメリカとかイギリスとかの国籍を取って永住できるようになったとしても,生活の面ではさほど豊かになったとは感じないと思う。
酷い場合は「ああ,日本のほうが良かったー」って後悔することになるかもしれない。
そこまでしてカナダ人になるメリットってあるの?
仕事の都合上でカナダ人になる?
日本国籍のまま外国で仕事すればいいじゃん!!
だから、特別な事情が無い限り,国籍を自ら変更することにメリットはないと思う。
カナダの国がすっごい好きになっちゃって,毎日ずっとカナダのことばかり考えているカナダマニアの人なら国籍を自ら変更するメリットはあると思う。
しかし,そこまで他の国のことを宗教的に熱愛している人なんて稀だろう。
日本人はいつも韓国や中国を叩いている。なぜ?
理由は簡単で,「自分の国じゃない」から。
自分の国さえ良ければほかの国はどうでもいい。って考えるのが普通だろう。
だから,ほかの国の外国語をマスターする価値は無いと思う。
外国語をマスターしたって,その外国語が使われている国を宗教的に熱愛していない限り,役に立たないんだよ。
だって,外国語をマスターした人は日本人なんだから,国の利益も自然に日本国を優先するよね?外国語がつかわれている国がヤバくなっても,日本に帰れば安心できる。
酷い言い方ですが・・・
外国語っていうのは,自分が都合のよいように扱って,外国語の価値がなくなったらポイー扱い
だろう。
外国語っていうのは日本人にとっては,あくまでも「趣味」とか「教養」とか,そういう程度の扱い。
外国語を学ぶっていうのは,生死とか生活に関わることではなく,あくまでも娯楽。
だから,外国語が上手くなろうが下手であろうが,日本人にはどうでもいいこと
日本では、外国からの書物が日本語に翻訳されているから,英語を学ぶ必要性すら薄い。
専門的な分野だと英語版しかないケースが多いけど・・・・
専門的な分野の内容を理解する手段として外国語を使っている程度だろう。本当は日本語で読みたいはず!!
外国語っていうのは,日本人にとっては,あくまでも何かの情報を得る手段しかとらえていないと思う。
だから外国語上達に必死になって勉強しなくていい。
いつまでたっても外国語が下手のままでもいい。だって日本人なんだもん。
私はかつては中国語や韓国語を学んでいた。
ツイッターとかのSNSを見ると、日本語を学んでいる中国人や韓国人がたくさん見つかった。
しかし,その人の書き込みを見た限りでは・・・・
中国人や韓国人は,日本語を勉強しているけど,あくまでも手段として勉強しているなぁ・・・って思った。
日本が好きって公言している中国人がいるんだけど・・・・
やっぱり中国人は中国が好きなんだなぁって書き込みをたくさん見ていくうちにそう思った。
また、私が中国人と中国語でチャットしているとき,中国人から「お前の中国語下手くそじゃん!!」ってコメントされた。しかも日本語で
その瞬間,私の今までの憧れていた外国語観が崩れたように思う。
なんで私はいままでこんなに必死になって中国語を勉強していたんだろう・・・・
勉強しても勉強しても中国人からは私の発言する中国語が変に見られてしまう・・・
一体どれくらい勉強すれば中国人みたいになれるんだろう・・・?
そもそも,中国人になるメリットってあるのか?
中国人のために中国語を勉強するメリットってあるのか?
私は中国語が読めるけど,一度も中国に行ったことはない。
中国人の知人もいない。話したことはあるけど,今までで2,3回位。
私は現在の中国にはあまり憧れを持っていない。
私は古代中国史が好きだったから中国語の勉強を始めた。現在の中国が好きだから中国語を勉強したわけではない。
今の中国は汚染がひどい。日本のほうがまだましの環境。住みたいと思わない。
憧れを持っていない中国という国の言語をマスターする価値は果たしてあるのだろうか・・・・?と疑問を持つようになった。
中国人から私の中国語をボロクソに叩かれて以来,中国語の力を伸ばすことは果たして意味があるのだろうか・・・?と考えるようになった。
結局はボロクソに叩かれて以来1年~2年位で中国語の学習はさっぱり辞めた。
私は中国語をかなり勉強していたから,ネットや本に書かれている一般的な中国語の文章はすらすら読める。
「あー、私の中国語の力はこれで満足していいやー。だって俺日本人だもん。」
って満足して中国語を卒業した。
・・・・でも今でも他の外国語を学ぶときには中国語の文法とか語彙とかを頻繁に比較しているけど・・・
日本人が世間で言われている言葉。たぶん学生時代の時に先生から聞かされていただろう。
「現状で満足したらこれ以上成長しないよ」
・・・・・?中国語の勉強をやめた今の私が思うに,
「現状で満足することの何が悪いの?成長しないことの何が悪いの?」
私は中国語のプロではない。あくまでもアマチュアである。
だから中国語をやめるのも自由。だって私の仕事で中国語を使う機会ないんだもん。英語は使うんだけどね。
私が中国語をやめて以来,外国語の見方がガラッと変わったように思う。
【中国語をやめる前】
中国語の力を伸ばす事こそが俺の生きがい!!中国語なしの生活は考えられない!!
【中国語をやめた後】
外国語っていうのは日本人から見たらあくまでも人生を楽しむ「手段」に過ぎない。
だから外国語を伸ばすことそのものに必死になることが馬鹿馬鹿しい
私が中国語をやめて以来,一年以上経った。
今は昔の私からみたら狂ったように色々な外国語を学んでいる。今まで20言語以上は学んだだろうか?
このうち,三カ月以上継続的に学んだことがある外国語は以下になる。
・英語
・韓国語
・中国語
・ロシア語
・古典ギリシャ語
・ラテン語
現在は,2つの言語を継続的に学んでいる。そろそろ一か月目になる。
・スウェーデン語
・フィンランド語
ここで言いたのでは,「多言語ができるワイ,カッコイイ!!」ではない。
外国語に対する見方が大きく変わったということ。
前は,外国語を伸ばすことが宿命かのように勉強をしていた。
だから,外国語勉強が嫌になっても我慢して勉強していた。
まるで日本の大学受験勉強みたいな感覚で外国語を学んでいた。
しかし,外国語を学ぶ経験が長くなると,考え方が丸くなってくる。
「所詮は外国語。外国語ができなくても困らない。だから楽しい!!って思う外国語を楽しい!!って思えるまで学ぶ。外国語学習に飽きたらきっぱりやめる!!別の外国語を探したり,外国語以外の趣味に熱中すればいい!!」
だから,今の私は一日中ずっと外国語勉強をしなくなった。
外国語勉強に飽きたら「ぷよぷよ」っていうゲームをやって気分転換している。
他にも,外国旅行関連の本を読んでいる。
で,「ぷよぷよ」に飽きたらまた外国語学習に戻る・・・・
私の自由時間の使い方は上述のサイクルだと思う。
要は,「趣味でやっていることが苦痛と感じたらきっぱりやめる!!」ようになったってこと
そして,「あー,外国語勉強したくなったー」って思って結局外国語の勉強に戻るんですけどね。
そういうダラダラ外国語学習スタイルの私には,「外国語マスター」なんて無縁だなぁ・・って思う。
そもそもある分野をマスターするためには10000時間かかると言われている。
私の限りある人生の中で,一万時間を費やしてまで外国語をマスターしたいとは思わない。
あくまでも外国語は楽しく学べば充分だと思う。
楽しくないなら外国語学習をやめればいいだけ。
嫌々ながらも我慢して外国語を学ぶ必要はない!!
だから外国語マスターはしなくていい!!
というのが私の考えです。
「外国語っていうのはマスターしなけばならないもの!!」って考えているあなた。
一度固定観念を捨てて考えてみると今まで見えていた世界が変わるかもしれないよー
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以下抜粋
英語を通して、無意識のうちに使っていた日本語や日本人の考え方のパターンがよりクリアになることがよくあります。そういう意味でも、外国語って面白いです。
その「面白さ」は、なにもその外国語をマスターしてしまわなくても、初心者だろうが上級者だろうが平等に享受できるもの。
だから、語学をやるのに「完璧」をゴールに据える必要は全然ないと思います。
過程を楽しむことを目的にしてもいいのではないかなと。で、楽しんでいけば、放っておいてもついでに上達していくし。
外国語マニアである私の感想
私は,語学が好きになって4年以上が経った。(まだ五年も経っていなかったのか・・・)
今も外国語の勉強を心の底から楽しんでいる。
毎日毎日時間が空いたときにこつこつ外国語を学んでいる。
最近は外国旅行にも目を向けるようになった。
やっぱり本やネットだけで外国語に触れるだけではなく,実際に現地に行って外国語に浸かってみたい!!って思うようになった。
私は語学が好きになって以来、考え方がどんどん楽な方へと移っていっている気がする・・・
以上,語学マニアの独り言でした。
お わ り