趣味で学ぶ外国語を決めるときに話者人口は見ないほうがいい
まず,自分の言いたい事を先に行っておく。
多言語学習者は大抵はメジャーな国の言語しか学ばないよね~(嫌味)
・・・おすすめの第二外国語は以下のように紹介されている。話者人口付きで
ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧 - Wikipedia
英語以外の第二外国語を学ぶときに,どうやって決めているのだろうか?
大学だったら,楽に単位を取れる言語講義を選ぶだろう。
仕事で使うなら、自分の仕事に関連する言語を選ぶだろう。
趣味で使うなら 自分の好きな言語を選ぶだろう。
今回は趣味で外国語を学ぶ場合に絞って述べる。
このブログを読むような外国語学習マニアの方は,きっと趣味で英語以外の言語も選んで勉強したことがあるのだろう。
しかし,英語以外の言語を選ぶときは,何を基準にして選んだ?
まさか話者人口なんか見ないで外国語を選んでいないよね?
絶対に話者人口を見ているよね?
例えば本屋さんに行って「中国語」と「ブータン語」の入門書があったとする。2つの本のレベルは全く同じとする。あなたがこれから外国語学びたいなーって思ったケド,本屋さんには「中国語」と「ブータン語」の2つしかない。
amazonで注文すると本が来るまで時間がかかる!!
ワイは早く英語以外の外国語を学びたい!!
っていう状況に置かれた場合、99%の人は中国語を選ぶはず。
なぜだと思う?
これから外国語を学び始める人にとっては,中国語もブータン語もどちらも全く未知の世界。国の事なんかまだよくわからない。
中国は,日本ではまぁニュースでよく見る。ブータンは,前にブータン国王が日本に訪問したねwwwwっていう程度の認識。
中国語は,10億人もの人が話す,母語話者が世界一の言語っていうのは,外国語に関心のある人なら知っていると思う。一方,ブータン語は・・・・
そもそもブータン語って話者が少ないんでしょ?100万人未満?そんな言語なんか学んだって役に立つの?
だからワイは中国語を選んだ!!話者人口が多いんだから,何か役に立つだろう!!
かくいう,私も,始めは話者人口を考慮して中国語を選んだ。
私が英語以外で初めて勉強しようかなーって本気で考えた言語は「韓国語」と「中国語」である。
その前は,大学で第二外国語が必修だったから仕方なく、なんとなくドイツ語を選んだ。
ドイツ語を選んだ理由は,理系分野とかでもドイツ語がつかわれるんだっけ?って思っていたから。悩むのも面倒だったし,30秒で決めた。
んで,単位も楽々取れた。大学の第二外国語の講義は簡単すぎて,自分で自習したほうがいいんじゃね?って思うほど。
まぁ,私は授業中にどんどん自分で先にドイツ語の勉強を進めて,授業中の答え合わせと,自分の回答内容が合っているかチェックする程度だった。
ドイツ語のテストで単位ゲットして以来,ドイツ語は一切勉強していない。辞書とか教科書,ノートは全部捨てた。
やらされた勉強だったから,今はもうドイツ語なんてすっかり忘れた。ぜいぜい覚えているのはドイツ語は動詞の場合「~en」で終わるなぁ・・・とか,「gehen,ging,gegangen」とか。
だから私にとって,ドイツ語は学んだ第二外国語に入らないと思っている。
んで,あれから2年くらい経って,「あーなんか外国語勉強したいなぁ」って思って私は本屋に行った。本屋ではドイツ語とかフランス語とか色々な言語があったけど「ヨーロッパ言語って英語みたいなアルファベットを使っているんでしょ?そんな言語まなんでどうするの?英語でおkじゃん!!」って思っていたので,無視していました。
消去法で東洋の言語になるわけですが,私は当時は「学んだあとで役に立つような言語が学びたい。そのためには話者人口が多い言語がいいなぁ・・・」って思って選んだのが「韓国語」と「中国語」
最初は韓国語を勉強した。ハングルがなんとなくカッコよかったから。その後で中国語もちょい勉強してみた。勉強を進めるうちに「やっぱり中国語は韓国語よりも圧倒的に話者人口が多いから,もう中国語メイン勉強でいいや」って思っちゃった。
昔の私は,話者人口を基準の1つに入れて中国語という外国語を選んでしまった。
今思うと,話者人口10億人もいる中国語なんか趣味で学んだって役に立たないってわかった。
もう一度言う。
話者人口10億人を超える中国語を学んでも社会的地位の面では役に立ちません!!
※中国語できるんだよ~自慢はできるけどね
中国語を知っていても,中国語を話す地域に居なければただの意味不明の言語。ネットでも中国語でggれば中国のサイトが見れるんだけど,所詮はネットの世界。ネットで中国の情報を得たって,私が今いるのは日本なんだから,中国語が読めても役に立たないなぁ・・・って気づいた。
逆に私が知っている中国語を,日本で,中国語を知らない日本人相手に使うと非常にウザがられます!!
※ただし在日中国人は除く
中国語は日本では使うべきではない言語ってわけですよね。ハイ。
だから,話者人口が10億人もいる中国語を学んだって役に立たないんですよ。
どうしても中国語を役に立たせたいならば,中国に行けばいい。それだけの事。
・・・となると、話者人口が多い言語を学ぶ=役に立つ
っていう訳じゃないよね。
日本国で話される言語は日本語だけ。んで,ほかに学ぶ必要のある言語はぶっちゃけ無い。
街中では英語の看板とかあるけど,それは日本人が理解しやすい英単語で看板をわざわざ英語にしているだけなので,看板の英語内容が分からなくても生活に困らない!!
だから日本国内では英語なんか知らなくてもいい。
今はネット社会だから,少なくともアルファベットの存在だけ知っておけばいい。
だから,日本人の場合,日本語以外の外国語を役に立たせたいならば,外国に行くことが必須となる。
だって外国に行かないと日本語以外の言語を本気で使う機会ないでしょ?
で,話は戻るが,中国語の話者人口は10億人います。だから何?
逆に,ブータン語の話者人口は,ネットでggったところ
ブータン語ではなく,ゾンカ語,話者人口40万人しかいない。
中国語はブータン語の2500倍の話者人口がいるわけですよね?
でも,実際に言語を使って話す相手は何人ですか?
普通は1人,多くても2~3人。会議なら40人とかいるかもしれないけど。
自分が直接話す相手が100人もいるケースなんて無いでしょ?
だから中国語の話者10億人いようが,ゾンカ語の40万人でも言語そのものの性質は変わらない!!同じ
街の看板とかも同じ。
中国語は話者人口が多いから必然的に中国語で書かれている範囲が広いんだけど,中国語圏に行かなければ決して中国語の看板を見ることはまず無い!!
見るとしたら,中国語専用のお店とか・・・
ブータン語(ゾンカ語)は話者人口が40万人しかいないけど,ブータンに行けば中国語と同じように,嫌というほどゾンカ語に触れることになる。
要は,自分が学んだ言語を本当に役に立たせたければ,言語が話されている国に行けばいい!!話者人口は関係ないの!!
なんかね・・・・
第二外国語は話者人口が多い言語ばっかり紹介されていると思うの?
なぜだと思う?
第二外国語を紹介する人も商売でやっているわけだからね。
テレビでよく報道される国は、英語圏を除くと,
スペイン,ポルトガル,フランス,ドイツ,ロシア,中国,韓国,タイ
辺りだろう。
テレビで報道される=日本人のほとんどは知っている国
だから,知っている国であれば,その言語を学んでもいいかな~っていう気になる。
逆にアラビア語を除くアフリカ独特の言語なんか学びたい日本人いる?
ほとんどいないよね?なんでだと思う?
アフリカの国は日本ではほとんど報道されないから、知っている人が少ない
だから,アフリカの言語を勉強しよう!!っていう気が起きない。
言語を学んでもらうためには、 まずその国の事に興味を持ってもらわなければならない。それは当たり前。興味を持ってもらうための前提条件として,「知っている国」でなければならない。
たとえば私は質問する。「ウクライナとかベラルーシで使われている言語学んでみる?」と。
それを聞いたあなたは学びたい言語だな!!って思う?思わないよね?
だって言語を学ぶ以前に,「ウクライナ」とか「ベラルーシ」っていう国あったの??って疑問に思うよね。
質問を変えて・・・
「あなたはロシアで使われている言語を学びたい?」と言われたらどうだろう?
あなたは「そういえばロシアって北方領土の問題でよくテレビで報道されるなぁ・・・ロシア語を学んでみようかなぁ・・・」と一瞬考えると思う。
要は,メジャーな国で使われている外国語がどうしても第二外国語の候補に挙がってしまうってこと。
ネタバレだが,ウクライナとかベラルーシとかの国は,もともと旧ソ連の一部だった。ソ連崩壊以降はウクライナとかベラルーシ等の小国が独立しちゃったの。
それで言語もそれに伴って独立したの。まぁ今でもロシア周辺の小国ではロシア語を使っている国もあるけど・・・
小国で話者人口が少なくたって,言語の価値そのものはロシア語と変わらない。
ウクライナ語の話者は4500万人もいるのになぜ第二外国語として紹介されないんだろうねぇ~。ウクライナ=小国扱い???
ついでに言うと,ウクライナはヨーロッパの中では,面積はロシアに次いで2番目に大きい国!!(ドイツ,フランスではありません)
私がウクライナ語をちょっと勉強した時に,そういうどうでもいい豆知識が身についた。
日本人の考える第二外国語はどうしてもメジャーな国で使われている言語しかイメージできないと思う。日本に限らず,外国でも,きっと同じだろう
外国人の多言語学習者が学んだ言語は大抵はメジャーな国の言語。なんかワンパターン。
もう一回いう。
多言語学習者は大抵はメジャーな国の言語しか学ばないよね~(嫌味)
逆に私ですら知らないような言語を複数個学んでいる人がいると「オオッ!!」ってびっくりする。
なぜ人々は,学ぶ外国語がどうしてもメジャーな国の言語に限られるのだろうか?
やっぱり大きいのが「話者人口」っていうどうでもいいステータスだろうか?
外国語を学ぶことで,自分と意思疎通できる人が増えるよ!!やったね!!たえちゃん!!
中国語を学べば、英語に加えて地球上の10億人以上もの人と意思疎通できる。
他の話者人口が多い言語を学べばもっと意思疎通できる人が増える。
・・・最終目標は地球上のすべての人と意思疎通できる状態にすることですか?
私はそんな人を馬鹿にした目で見るけど。
だって,人間である以上,絶対に好き嫌いは避けられない。
だから合う人,合わない人が必ず存在する。
意思疎通できる人を増やしたって,自分の話す相手が自分の気に入らない人だったら嫌でしょ?
いちいち地球上にいる何億人もの人と話すわけないでしょ?80年で1億人もの人相手と話す人いるのかな~?オバマ大統領なら行けそうかも・・・?
だから,外国語を学ぶ目的を「自分が理解できる世界を広げるため」にする,すなわち「話者人口」を天秤にこれから学ぶ外国語を選ぶのはやめたほうがいいってこと
外国語を学ぶんだったら,どうせなら自分の好きな国の言語を学んだ方がおもしろいでしょ?
自分の好きな国に大きな国、小さな国なんて関係ないでしょ?
話者人口とか関係なく,興味があるから学ぶ。これが大切だと思う。
学ぶっていうのは本来は好奇心からくる。しかし,世間のステータスに追われてついメジャーな言語をなんとなく学ぶ・・・・これは楽しくない。
私もかつては色々なメジャーの外国語をちょっとだけ学んでみたけど,あまり楽しくなかったなぁ・・・・
だって,メジャーな国でも、自分の好きな国じゃないし・・・・どうでもいい国だし・・・
私は今は話者人口がほぼゼロの「ラテン語」「古典ギリシャ語」を学んでいる。理由はシンプルで,昔のヨーロッパの言語が知りたい!!それだけのこと。
今後はアイスランド語とか学んでみようと思っている。
アイスランド語の話者人口は30万人だけ。ブータンのゾンカ語よりも少ないよ。
anastasiatetris.hatenablog.com
でもねー。アイスランドってなんか素敵な国じゃない?ヨーロッパの北で,他のヨーロッパ国から切り離された島国。
アイルランドも確かに島国なんだけど,一部イギリスだし・・・
アイスランドの風景画像とか本で色々見たんだけど,小国だけど綺麗な国だな~って思った。だからその国で話されている言語を知りたい!!って思って私はマイナーな言語であるアイスランド語を選んだ。
他にもヨーロッパ北欧の言語も学んでみたい。
ノルウェー語,スウェーデン語,フィンランド語,デンマーク語辺りか・・・・
ヨーロッパ北欧って,なんか建物が可愛らしいイメージだよねー?
そういう外国に対する興味,憧れをきっかけに,その国の言語を学ぼう!!って思って学ぶのが一番楽しいと思う。
アイスランド語は話者人口がすげぇ少ないから日本で出版されているアイスランド語関連の本が全くない・・・・。5冊位しか出回っていない・・・・
だから英語版のアイスランド語の本を使うことになると思う。
まぁ好奇心があれば「学習本がないから勉強できない!!」という障害があっても今の時代ならネットのamazonとかで解決できるはず。
【まとめ】これから学びたいなぁ・・・って思う外国語を選ぶときは,話者人口を選択判断の基準にしないほうがいい!!
お わ り