私の好きなラテン語格言
ラテン語って何?っていう方は以下サイト参考
ラテン語とは (ラテンゴとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
ラテン語の動詞がどれだけ活用するのか検証してみた ‐ ニコニコ動画:GINZA
もっとラテン語格言を書いたのが以下。
ラテン語勉強の息抜きにブログに格言を書くのも楽しいよね。
本記事では,私が思いつく好きなラテン語格言を挙げる。
ラテン語学習経験者なら,「あ!これラテン語の教科書で出たところだ!!(進研ゼミ風)」となるはず。
好きな格言は自分の部屋の壁とかにペタペタ貼りまくっている。
なお、格言の説明は不真面目で説明になっていなかったりする。
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1.Festina lente.
フェスティーナー レンテー
●ゆっくり急げ→急がば回れ
なお,この格言はもともと古典ギリシャ語の「スペユデ ブラテオース」
でも、ある人がその古典ギリシャ語をラテン語に翻訳してそれが広まって有名になってしまった格言。
2.veni vidi vici
ウェーニー ウィーディー ウィーキー
●来た、見た、勝った
古代ローマのカエサルっていうおじさんが戦争に勝って帰ったときに言った有名なセリフ。ラテン語の「v」の発音練習に使われる格言。
なおラテン語の「v」は「ヴ」ではなく「ウ」。英語の「virus」だって「ヴィルス」って読まず「ウィルス」って読むでしょ?英語の「virus」の語源がラテン語だからそういう発音になる。ラテン語を学ぶと「あれ?これってラテン語っぽい発音する英単語だなぁ」っていうセンスが身につくよ。
古典ギリシャ語版でも似た格言がある。意味は微妙に異なるが。
ホ コスモス スケーネ
ホ ビオス ブラキュス
エールテス エイデス アペールテス ←ここがラテン語の「veni vidi vici」風の発音に相当
3.Docendo discimus.
ドケンドー ディスキムス
●教えることは学ぶことである。(To teach is to learn.)
ラテン語の不定詞の使い方として教科書では頻繁に引用される格言。というかそれ格言なの・・・?
4.Calamus gladio fortior.
カラムス グラディオー フォルティオル
●ペンは剣よりも強し。
余談だが,私はロックマンっていうゲームをやったことがある。そのボスが「フォルテ」っていうキャラだった。で,ラテン語を学んでその格言に出会ったときは「フォルテってラテン語では〚強い〛っていう意味だったのかwwwwなんちゅう中二病wwww」
5.Divide et impera.
ディーウィデ エト インペラー
●分割して統一せよ
プログラム言語を用いてなんかの処理をするアプリを作るときも,「まずは大きな問題を分割して小さいものからこつこつ作っていく」手法が一般的。私はソフト開発関連の知識があるから,そのラテン語格言を読んで「ああ~そう!そう!!」って共感できた。
6.Expertus metuit.
エクスペルツス メツイト
●経験者は恐れる
私が町を歩くと,はしゃいでる子供たちを見かける。その子供は経験が無いから、恐れずにはじゃき回っている。でも大人は経験があるからおとなしくしている。
なんか不思議だな。なぜ大人も子供のようにはじゃかないのだろう?
やっぱり経験を積み重ねてしまうと,人間は自然と「恐怖」も覚えてしまうのだろうか?
そういう哲学的な考え方までできるラテン語の格言ってすごいと思う。たったの二文字だしね。
7.Memento mori.
メメントー モリー
●死ぬことを覚えよ!
人はいつかは死ぬ。それを比喩した格言。それだけ。
8.Omnes una manet nox.
オムネース ウーナ マネト ノクス
●すべてのものが一つの夜を待っている。
格言の意味はさっきの「Memento mori.」と同じ。人間や動物はすべてが必ず夜(=死)を迎える。不死なぞ存在しないッ!!!
9.Errare humanum est.
エッラーレ フーマーヌム エスト
●人は過ちをする
テトリスプレイヤーに似合う格言。私はテトリミノを置きミスしてもラテン語格言を思い出していちいちイライラしないように心掛けている。
10.Ab ovo usque ad mala.
アブ オーウォー ウースクエ アド マーラ
●卵からずっとりんこまで→一貫する?
今でも意味がよくわからない格言。卵からりんこまでっていうニュアンスがなんとなく面白かっただけ。
11.Ede, bibe, lude, post mortem nulla voluptas
エデ、ビベ、ルーデ、ポスト モルテム ヌッラ ウォルプタース
●食べよ、飲め,遊べ、死後はいかなる快楽もない
今の人生を楽しめ!!っていう格言。私は周りの人の目を気にせずマイペースに入きるタイプだから,こういう格言は私にはフィットしている。本当に好きな響きがする。
12.Unus pro omunibus, omnes pro uno.
ウーヌス プロー オムニブス、オムネス プロー ウーノー
●一人はすべての為,すべては一人の為(One for all, all for one.)
よく学校の学級目標で掲げられる目標。その目標は見飽きました。
どうせなら英語じゃなくてラテン語で「Unus pro omunibus, omnes pro uno.」って書いて教室の壁に貼ればかっこよくね?
13.Ubi est? Aut unde petendum?
ウビ エスト?アウト ウンデ ペテンヅム?
●(明日は)どこにいる。そしてどこで得る?
「明日から本気を出す!!」の格言。
14.Nunc aut numquam.
ヌンク アウト ヌムクアム
●今(やる)か?決して(やら)ないか?
これも同様「明日から本気を出す!!」の格言。
15.Cognosce te ipsum.
コグノスケ テー イプスム
●自分自身を知れ!
自分の事はわかっているようで実際はわかっていないことの戒め。慢心ダメ!!絶対!!
16.In principio erat verbum
et verbum erat apud deum
et deus erat verbum.
イン プリンキピオー エラト ウェルブム
エト ウェルブム エラト アプド デウム
エト デウス エラト ウェルブム
●はじめに言葉があった。
そして言葉は神のそばにあった
そして言葉は神であった。
ヨハネのなんたらの有名な言葉。
古典ギリシャ語の教科書では「有名」と書かれているが,一般人から見ると「どうでもいいマニアックな知識」
余談だが,ラテン語の「デウス」は神という意味がある。
一方,日本人でもよくゲームとかで聞く「ゼウス」は古典ギリシャで想像されていた12人の神様のうち,一番偉い神様。
ラテン語の「デウス(deus)」と古典ギリシャ語の「ゼウス(zeus)」は発音が似ているが全く別物であるので注意。
17.Id est facile dictu, sed difficile factu.
イド エスト ファキレ ディクツー、セド ディッフィイキレ ファクツー。
●言うことは簡単。でも実行することは難しい。
日本でも「口だけの人」っていう言葉がよく使われる。「口だけの人」ってやーよね?
18.Multa petentibus desunt multa.
ムルタ ペテンティブス デースント ムルタ
●多くのものと求めると多くのものが欠乏する
高望みせず,ある程度は妥協しましょう。それが人生ってモンよ!
19.Nulla dies sine linea.
ヌッラ ディエース シネ リネアー
●線の無い日は無い→不断の努力
毎日線を引くようにコツコツ努力した者を比喩している。
まぁ努力したから結果が必ず出せるとは限らないが・・・
努力の仕方を間違えてはいけないよ。
20.Graeca sunt, non legentur.
グラエカ スント,ノーン レゲンチュル
●ギリシャ語だ!読めない。
英語のIt's all Greek to me!に相当。
日本語に訳すると「ちんぷんかんぷん」という意味になる。
ギリシャ語は難しい言語だ!!と持ち上げられている哀れなギリシャ語よ・・・
なお、現在ギリシャ語で「イネ キネジカ(これは中国語だ!!)」という表現もある。
要は「自分が学んでいる言語は難しいんだぜ(キリッ」って思いたいだけなんだろうね。
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以上,私がざっと思いつく格言である。
他にもたくさんの格言をラテン語教科書等で読んできた。
そういう「どうでもいい知識」があると,古典ギリシャ語を学ぶときちょっとだけ面白くなる。